結婚・子育て資金贈与と相続税
目次
結婚・子育て資金贈与と相続税
税制改正があなたの相続税にどう影響するか、対話形式で解き明かします。
まずは基本をおさらい:制度のポイント
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非課税枠
1,000万円
(うち結婚資金は300万円まで)
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対象者
贈与者:父母・祖父母など
受贈者:18歳以上50歳未満の子・孫など
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相続時の扱い
贈与自体は7年ルール対象外
ただし使い残しは相続財産に加算
インタラクティブ・シミュレーター
贈与の状況を選ぶだけで、相続税の扱いがどう変わるか一目で分かります。
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さらに詳しく:知っておきたい関連知識
- 暦年贈与:年間110万円まで非課税で使途自由。ただし相続開始前7年以内の贈与は相続財産に加算される。
- 相続時精算課税制度:2,500万円の特別控除に加え、年110万円の基礎控除が新設。基礎控除分は相続財産に加算不要。
- 住宅取得等資金贈与:最大1,000万円まで非課税。目的が合致すれば最優先で検討すべき制度。
特定の子や孫だけに多額の贈与をすると、他の相続人から不満が出てトラブルになることがあります。
- 特別受益:「あの人だけ多く財産をもらって不公平だ」という主張。遺言書で「この贈与は遺産分割の計算に含めなくてよい(持戻し免除)」と意思表示することで対策できます。
- 遺留分:法律で保障された最低限の相続分。持戻しを免除しても、遺留分を侵害すると請求される可能性があります。生命保険の活用などで対策を検討する必要があります。
- 使い切りプランニング:最も確実なリスク対策は、使い残し(管理残額)を発生させないことです。非課税枠に固執せず、実際に必要な金額を計画的に贈与しましょう。
- 制度廃止のリスク:本制度は時限措置であり、利用が低調なため常に廃止の議論があります。検討は早めに行うのが賢明です。
- 専門家への相談:税務と法務、両方の視点が必要です。自己判断せず、税理士や弁護士などの専門家に相談し、ご自身の家族に合った最適なプランを立てることが、円満な資産承継への一番の近道です。