利用頻度が高くなったキャッシュレス決済手段は
2019年10月に始まったキャッシュレス・ポイント還元事業の影響もあり、キャッシュレス決済の利用が増えているという報道を目にするようになりました。ここでは同年12月に発表された調査結果※から、キャッシュレス決済の利用状況をみていきます。
目次
よく利用している割合が50%超に
上記調査結果から、キャッシュレス決済の利用頻度について、2019年7月と12月の回答 をまとめると、表1のとおりです。
【表1】キャッシュレス決済をどの程度利⽤しているか(%、ポイント)
12月は、よく利用している割合が7月に比べて11.2ポイント高くなり、50%を超えまし た。一方、その他の回答は7月より低下しており、キャッシュレス決済の利用が進んでいることがうかがえます。
利用頻度の高い決済手段は
比較的利用頻度の高いキャッシュレス決済手段(以下、決済手段)について、12月時点の割合と7月からの増減を年代別にまとめると、表2のとおりです。
最も利用頻度の高い決済手段は、すべての年代でクレジットカードとなりました。7月からの増減では、20代以外はすべてバーコー ド、QRコード決済が10ポイント以上増加して います。反面、すべての年代で交通系電子マネーの割合が、7月に比べて低下しました。
ここで紹介した調査結果は、物価モニターを対象にしたものですが、スマートフォンを使った決済手段の利用頻度が高まっていることがわかる結果となりました。
【表2】⽐較的利⽤する頻度の⾼いキャッシュレス決済⼿段(%、ポイント)
※消費者庁「令和元年12月物価モニター調査結果(速報)」、「[別添・12月(速報)]キャッシュレス決済に関する意識調査結果詳細」
全国47都道府県の物価モニター2,000人を対象にした調査です。キャッシュレス決済とは、物理的な現金(紙幣・硬貨) を使用せずに商品・サービスの料金等の支払等を行うことで、銀行等の口座振替、振込等による決済を除きます。物価モニ ターは、広く一般から募集した一定の条件をすべて満たしている人です。詳細は次のURLのページから確認いただけます。 https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/price_measures/index.html#price_monitor