企業におけるIoTやAIの導入状況
国による中小企業の生産性向上のための取組が進められる中、生産性向上のためにIoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を導入する企業が出てきています。
ここでは総務省の調査結果※から、企業におけるIoTやAIの導入状況をみていきます。
目次
IoT導入割合は13.4%
上記調査結果から、調査対象企業の中で最も規模の小さい100~299人規模の企業における、IoTやAIの導入状況をまとめると表1のとおりです。
【表1】IoT・AIの導入状況(%)
総務省「平成29年通信利用動向調査」より作成
IoT・AIどちらも導入している割合は2.7% で、IoTを導入している割合が13.4%、AIを導入している割合が14.2%となりました。とはいえ、どちらも導入意向はないとする割合が最も高く、54.3%ありました。
導入済または検討中のサービス
IoTやAIを導入しているまたは検討している企業における、導入しているまたは検討しているシステムやサービスは、表2のとおりです。業種や目的によって、導入するシステム等が異なりますが、ネットワーク機器が加わった機器(ネットワークカメラ等)や非接触型ICカード(NFC等)とする割合が高くなっています。
【表2】導入しているまたは検討しているシステムやサービス(複数回答、%)
総務省「平成29年通信利用動向調査」より作成
目的は明確に
業務の自動化や省力化といった生産性向上のために、今後もIoTやAIを導入する企業は増えることが予想されます。その投資を無駄にしないためにも、目的と求める成果を明確にして導入することが重要です。
※総務省「平成29年通信利用動向調査」 全国の常用雇用者数100人以上の企業を対象に約7,300企業を抽出して行われ、30年5月に発表された調査です。有効回収率は43.0%です。ここでのIoTとは、様々なモノ(パソコン、スマートフォン、タブレット等の情報通信機器に加え、センサー全般、オフィス機器、家電、産業用機械、防犯・防災設備、車両など)がインターネットやLANなどのネットワークで接続され、状況をデジタルデータ化し収集・蓄積することで、AI(人工知能)は、データ解析を通じて学習、推論、認識、判断等を行うものをいいます。詳細は次のURLのページから確認いただけます。 http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05b2.html