申告freeeにおける支払調書の源泉徴収税額と会計freeeの預り金のズレ

【実務注意】freeeでの源泉所得税管理と支払調書の不整合問題

目次

【実務注意】freeeでの「源泉所得税」支払仕訳が支払調書を狂わせる?仕様変更の落とし穴

会計freeeのBS整合性と申告freeeの自動集計を両立させる実務ガイド

※2024年現在の仕様に基づく回避策(メーカーへ改善要望済み)

! 発生している問題:支払調書の金額が合わない

freee会計とfreee申告を連携させて「支払調書」を作成している場合、実務上で良かれと思って行っている「源泉所得税の支払(納付)時の取引先設定」が、申告freeeの集計ロジックを狂わせる原因となっています。

実務的な「丁寧な」処理

  • 発生時:預り金(取引先あり)
  • 納付時:預り金(取引先あり)で支払
  • BSの補助残高が綺麗に消える

申告freeeの判定エラー

納付時に取引先を指定すると、申告freeeが「既に源泉徴収分が解消された」と誤認。支払調書の源泉税額が純額(ネット)で集計されたり、未徴収扱いになります。

支払調書の金額がズレる!

A 推奨される解決策:期末振替運用

「期中はシステムの集計ロジックに合わせ、期末に一括で会計上の整合性をとる」という二段構えの運用です。

1. 期中

納付時は「取引先なし」で処理

納付時の支出仕訳では取引先を指定しません。これにより申告連携を正常に保ちます。

(借)預り金 – 源泉所得税 / 取引先:指定なし
2. 期末

振替伝票による「補助残高の整理」

申告freeeの連携完了後、各取引先の残高と「指定なし」のマイナスを相殺します。

取引先借方貸方
取引先A10,000
取引先B20,000
指定なし30,000

※これによりBSの「内訳」も翌期に繰り越されず綺麗になります。

B 次善の策:手修正による対応

「どうしても毎月の納付時に取引先を紐付けたい(BSを常にリアルタイムで綺麗にしたい)」という場合は、以下の運用が必要になります。

申告freee上での直接編集

会計freeeからの連携後に、申告freee側の「支払調書作成メニュー」を開き、各受給者の「源泉徴収税額」を手入力で正しい(グロス)金額に修正します。

デメリット:
受給者の数が多い場合、修正漏れや入力ミスのリスクが高まります。また、会計データが更新された際に再連携(再読み込み)を行うと、手修正の内容が上書きされて消えてしまうため注意が必要です。

実務担当者へのメッセージ

「帳簿を正しく管理しようとする努力」が、システムの自動集計ロジックと衝突してしまうという、クラウド会計特有の問題です。

  • 本件については、システム側で「納付時の消込に関わらず総額を集計する」よう改善要望を提出済みです。
  • それまでの間は、【解決策A】の期末一括振替が、最もミスが少なく効率的な運用として推奨されます。
  • 「支払調書作成時だけは、会計上の見た目よりも集計の正確さを優先する」という割り切りがポイントです。

※本ガイドは現時点のfreeeの仕様に基づいています。今後のアップデートにより不要となる可能性があります。

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