申告freeeにおける支払調書の源泉徴収税額と会計freeeの預り金のズレ
目次
【実務注意】freeeでの「源泉所得税」支払仕訳が
支払調書を狂わせる?仕様変更の落とし穴
会計freeeのBS整合性と申告freeeの自動集計を両立させる実務ガイド
! 発生している問題:支払調書の金額が合わない
freee会計とfreee申告を連携させて「支払調書」を作成している場合、実務上で良かれと思って行っている「源泉所得税の支払(納付)時の取引先設定」が、申告freeeの集計ロジックを狂わせる原因となっています。
実務的な「丁寧な」処理
- ✔ 発生時:預り金(取引先あり)
- ✔ 納付時:預り金(取引先あり)で支払
- BSの補助残高が綺麗に消える
申告freeeの判定エラー
納付時に取引先を指定すると、申告freeeが「既に源泉徴収分が解消された」と誤認。支払調書の源泉税額が純額(ネット)で集計されたり、未徴収扱いになります。
A 推奨される解決策:期末振替運用
「期中はシステムの集計ロジックに合わせ、期末に一括で会計上の整合性をとる」という二段構えの運用です。
納付時は「取引先なし」で処理
納付時の支出仕訳では取引先を指定しません。これにより申告連携を正常に保ちます。
振替伝票による「補助残高の整理」
申告freeeの連携完了後、各取引先の残高と「指定なし」のマイナスを相殺します。
| 取引先 | 借方 | 貸方 |
|---|---|---|
| 取引先A | 10,000 | |
| 取引先B | 20,000 | |
| 指定なし | 30,000 |
※これによりBSの「内訳」も翌期に繰り越されず綺麗になります。
B 次善の策:手修正による対応
「どうしても毎月の納付時に取引先を紐付けたい(BSを常にリアルタイムで綺麗にしたい)」という場合は、以下の運用が必要になります。
申告freee上での直接編集
会計freeeからの連携後に、申告freee側の「支払調書作成メニュー」を開き、各受給者の「源泉徴収税額」を手入力で正しい(グロス)金額に修正します。
受給者の数が多い場合、修正漏れや入力ミスのリスクが高まります。また、会計データが更新された際に再連携(再読み込み)を行うと、手修正の内容が上書きされて消えてしまうため注意が必要です。
実務担当者へのメッセージ
「帳簿を正しく管理しようとする努力」が、システムの自動集計ロジックと衝突してしまうという、クラウド会計特有の問題です。
- 本件については、システム側で「納付時の消込に関わらず総額を集計する」よう改善要望を提出済みです。
- それまでの間は、【解決策A】の期末一括振替が、最もミスが少なく効率的な運用として推奨されます。
- 「支払調書作成時だけは、会計上の見た目よりも集計の正確さを優先する」という割り切りがポイントです。
※本ガイドは現時点のfreeeの仕様に基づいています。今後のアップデートにより不要となる可能性があります。

