痩せるホルモンがあるって、本当?

痩せるホルモンというのをご存知でしょうか。いくら食べても太りにくい人が多く持っているといわれるもの。そんな夢のような痩せるホルモンの正体について探ってみましょう。

 

目次

痩せるホルモンとは?

痩せるホルモンは正式には「GLP-1」といわれ、アメリカでは肥満の治療薬としても使われています。誰もが体内で分泌しているホルモンですが、人によってその量に差があります。食べても太らない人はこのホルモンの分泌量が多く、太りやすい人は分泌量が少ないといわれています。

 

痩せるホルモン「GLP-1」のダイエットパワー

ダイエットと深く関わっている「GLP-1」。どんなパワーを秘めているのか、ご紹介します。

 

♦血糖値の急上昇を防ぐ
太る原因は、⾎糖値の急上昇によって⼤量のインスリンが分泌され、使いきれなかった糖が脂肪に変わるため。この⾎糖値の急上昇を抑えるのが「GLP-1」です。⾷べ物が胃から腸へと運ばれるのをコントロールし、ゆっくり腸で吸収されることによって、⾎糖値の急激な 上昇を抑えます。「GLP-1」は、糖尿病の治療薬としても使われています。

♦満腹中枢に働きかける
「GLP-1」には満腹中枢を刺激する⼒があります。本来は⾷事開始から15〜20分で分泌され、満腹感を感じますが、この分泌までの時間が⻑くなるほど⼤⾷になりがちです。満腹中枢がしっかりと働いていると、少ない⾷事で満腹感を感じることができ、ダイエットにつながります。

 

理想の痩せるホルモンを増やすには?

良いことずくめの「GLP-1」ですが、分泌量が多い人と少ない人がいるのはなぜでしょうか。この鍵を握るのが腸の健やかな働き。「GLP-1」の量を増やす方法についてご紹介します。

 

♦腸内の乳酸菌を増やす
腸内環境を整えるには、乳酸菌を増やす必要があります。そのために摂りたいのが、乳酸菌を多く含むヨーグルトや漬物などといった⾷材。乳酸菌は胃酸に弱いため、胃酸が薄まる⾷後に⾷べるのがポイントです。乳酸菌のエサとな るオリゴ糖や⾷物繊維を多く含む⽟ねぎやキャベツ、ゴボウなども、積極的に摂りたい⾷材です。

♦EPAを増やす
EPAとは、⻘⿂に多く含まれている不飽和脂肪酸の⼀種。「GLP-1」の分泌のためには、EPAを1⽇1000mg摂るのが良いとされています。EPAを多く含む⾷材は、サバ、マグロ、イワシ、ハマチ、ブリなど。ただ毎⽇摂るのが⼤変な場合は、サプリメントで補うのも良いでしょう。

♦糖質は控えめに
お菓⼦やアルコールなど、糖質が多い⾷品を⾷べすぎると、腸内バランスが乱れる原因に。そうなると痩せるホルモン「GLP-1」も分泌されにくいため、ダイエット効果が得られにくくなります。⽇頃から糖質の摂りすぎには注意しましょう。

 

腸内環境を整えながら、食べても太りにくい理想の身体を手に入れませんか。