あなたは大丈夫?気づかれにくい“食後高血糖”

健診では異常がないのに、食後になんとなくだるくなったり、不調を感じたりすることはありませんか?

今、隠れ糖尿病といわれる人達が増えています。原因のひとつは食後高血糖です。

 

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食後高血糖が健康診断ではわからないワケ

食後高血糖とは、その名の通り食事をした後の血糖値が急上昇してしまう症状のこと。食後は、誰でも血糖値が上がるものですが、インスリンの働きが鈍っていると高血糖の状態が長く続いてしまいます。目安としては、食後2時間後の血糖値が140md/dlを超える場合を指します。

通常、健康診断では、前日の夜から10時間以上絶食した空腹時血糖値の測定によって、糖尿病かどうかを判断します。空腹時にどれだけ血糖値が高くなるかを調べる検査のため、食後高血糖かどうかは、通常の健康診断では見落とされてしまうのです。

食後高血糖は“糖尿病予備軍”とされています。IDF(国際糖尿病連合)では、食後高血糖を放置していると糖尿病になりやすいと警告しています。さらに、糖尿病の合併症である心筋梗塞や脳卒中のリスクもあるため、食後高血糖は早期発見と日頃からの予防が大切になってきます。

 

 

食後高血糖をチェックするには

食後高血糖かどうかの判断は、専門医での検査が一番ですが、自宅でもある程度把握することができます。目安となるのが、健康診断 HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)という値で、これが5.6%を超えると要注意、6.5%以上は糖尿病の恐れがあるとされています。

また、トイレで尿をした際に尿がいつまでも白く泡立っている場合も注意が必要。尿に糖が多く含まれている可能性があります。市販のデジタル尿糖計でも血糖の異常がわかります。

 

 

食後高血糖を防ぐ習慣を

 

通常の健康診断では見つけにくい食後高血糖だからこそ、日頃から腹7~8分目の食事を心がけましょう。また食事を摂ったら、きちんとその分は消費できるよう運動を欠かさないことも大切です。日頃から自分の体調管理に注意を払い、健康な毎日をお過ごしください。